ごたまる今日は、ぬか漬けのおすすめ食材を紹介します♪
ぬか床でいろいろな食材を漬けてきましたが、安定しておいしかったのがごぼうです。そして、変わり種として予想以上においしかったのが鶏もも肉。
一晩ぬか床に漬けて焼いたところ、特別なコツがなくても柔らかくジューシーに仕上がりました。そこで鶏むね肉もぬか漬けにして唐揚げにしてみましたが、こちらは「もう一度作らなくてもいいかな」という結果に。
今回は、その違いも含めてお伝えしていきます。
ぬか漬けにおすすめの食材① ごぼう
ごぼうは何度漬けても安定しておいしい
ごぼうそのものがおいしいことは前提ですが、何度やってもごぼうのぬか漬けは美味しく仕上がりやすかったです。塩辛くなってしまったことがありましたが、味わい自体は安定感がある素材だと私は思います。おすすめ理由としては以下の通り。
- ごぼうの香りとぬかの風味がよく合う
- 程よい歯ごたえがあって食感が良い
- 何度か作っても安定しておいしかった
- 変わり種すぎず、初めてでも試しやすい
逆にめっちゃ安定しないのが、実は「きゅうり」なんです。
定番のきゅうりより、ごぼうのほうが安定する?


ぬか漬けの定番といえばきゅうりですが、実際に何度も漬けていると、意外と仕上がりが安定しないことがあります。
ちょうどよく漬かる日もあれば、少し長く漬けただけでしょっぱくなったり、水っぽくなったり、食感がクタッとしたり。同じくらいの時間漬けても毎回同じ仕上がりにならず…、最近ではきゅうりをあまり漬けなくなりました(^ ^;)
そこで、少し調べてみることに。
きゅうりは水分が多く、塩分によって水が移動しやすい食材です。きゅうりを塩分などを含む液に浸した研究でも、果肉に浸透する塩分などが多くなるほど、果肉の水分が少なくなるという関係が確認されています。
参考:浸漬液の成分とその浸透圧がきゅうり果肉中の食塩、糖質、及び水分に及ぼす影響(日本調理科学会誌、1999年)
ぬか床を使った実験ではありませんが、きゅうりが塩分や浸透圧の影響を受けやすいことを考える参考にはなりそうです。ぬか床の塩分、漬ける時間、きゅうりの太さや個体差などが、食感や塩味に表れやすいのかもしれません。
また、家庭のぬか漬けとは条件が異なりますが、発酵させたきゅうりの硬さを品種別に調べた研究もあります。品種によって細胞の構造、水分の状態、ペクチンの分解されやすさなどが異なり、調べた3品種のうち、ある品種はほかの2品種より、発酵・加熱処理後の硬さが約21〜37%高い結果となりました。
参考:きゅうりの品種による漬物の食感変化を調べた研究(Food Research International、2025年・英語)
一方、ごぼうは繊維質で、加熱後もある程度しっかりした食感が残ります。多少浅く漬かってもごぼうの香りを楽しめるし、少し深く漬かっても、ぬかの塩味や酸味とよく合います。
実際にわが家のぬか床で漬けた感覚では、ごぼうはきゅうりほど食感が急激に変わりにくく、おいしいと感じられる漬かり具合の範囲も広めです。これが、ごぼうを何度漬けても安定しておいしく感じる理由なのではないかと思います。
ごぼうのぬか漬けの手順
ごぼうを洗って、皮をこそぐ


ごぼうを流水で洗い、野菜用のたわしや包丁の背などで表面を軽くこする。
皮を取り過ぎると香りや風味が落ちてしまうので、完全にむかなくてOK。
写真では食品用として分けたスポンジを使用しています。一般的には野菜用たわしや包丁の背がおすすめです。
ぬか床へ入れやすい長さに切る


ぬか床へ入れやすい長さに切る。
私はアクが気にならないため、特にアク抜きはしていません。
電子レンジで加熱する


耐熱容器に移し、ラップをふわっとかける。
600Wで1分30秒加熱。ここの加熱時間は、ごぼうの太さによる。この画像のような直径1〜2cm程度のごぼうであれば、加熱は1分30秒〜2分くらいが目安。
硬さを確認して粗熱をとる


硬さはクニっと曲がる感じになっていればOK。
ラップをかけたまま、粗熱が取れるまで放置。(時々、芯まで加熱がされていない時があるので、余熱で火を通す意味でラップをかけたまま)
ぬか床に漬ける


粗熱が取れたごぼうをぬか床に漬ける。
ごぼうの太さによってレンジ加熱時間を調整する
ごぼうの量や電子レンジの機種によっても異なります。最初から長く加熱するのではなく、短めに加熱して硬さを確認し、必要なら追加加熱するのがおすすめです。
| ごぼうの太さ・切り方 | レンジ加熱時間 | ぬか床に漬けた時間 |
|---|---|---|
| 細め〜普通(直径1〜2cm) | 約1分30秒〜2分(600W) | 21〜24時間 |
| 太め(直径3cm)縦半分に切る | 約3分(600W) | 21〜24時間 |


直径が3cmくらいあるような太いごぼうは、こんな感じで縦半分にカットしてから加熱。
ぬか床で漬ける時間


ごぼうを漬ける時間ですが、私は常温管理で21〜24時間以内が食べやすい塩気になることが多かったです。
漬け時間は季節・室温・ぬか床の状態によって調整してください。
ぬか漬けにおすすめの食材② 鶏もも肉
鶏もも肉を一晩ぬか漬けにしてみた
これは意外な当たり食材でした♪
今まで、ゆで卵とかアボカドとか濃厚系?の食材を試してみてあまり美味しく感じたことがなく(その当時のぬか床の状態がイマイチだったかもしれないが)、これもどうせイマイチなんだろうな〜と、全く期待してませんでしたw
鶏もも肉のぬか漬けソテーの手順
作り方を簡潔に紹介します。皮付き鶏もも肉を2枚使いました。
鶏もも肉用にぬか床からぬかを取り分ける


生の肉を扱うので、野菜用のぬか床とは別にする。
ポリ袋に鶏もも肉を入れ、そこへぬかを取り分けて肉を漬け込む。
鶏もも肉全体にぬかを漬ける


肉全体にぬかがまとわりつく程度の量があればOK。
袋を揉み込んで全体によく馴染ませる。
冷蔵庫で一晩漬ける


保存袋の口を閉じて、冷蔵庫で一晩漬ける。
表面のぬかを落とす


ぬかを手でこそいで落とす。意外と肉の隙間などに入り込んでて、ぬかを落とすのが少し大変…。
皮目から焼き始める。(テフロン加工のフライパン使用のため油はひかず)
強火だとぬかが焦げるので、中火くらいで蓋をして焼き目がつくまで待つ。
皮目から焼いてひっくり返す


皮目に焼き色がついたので、ひっくり返してしばらく経ったところ。
結構肉汁が出てきて、ビシャビシャになるけど、煮詰めていけば大丈夫。
肉汁を煮詰めながら焼いていく


時々、ひっくり返して皮目を再び下にして焼き色を追加。肉汁を煮詰めながら、中まで十分に火を通す。
火はずっと弱め中火〜中火くらいで。
ふたは、したりしなかったりしながら焼いてました…(すみません、適当)
完成!


お皿に盛り付けて、出来上がり〜。
焼き時間は正確に計っていませんでしたが、両面合わせて15〜20分ほど焼いたと思います。肉の厚さや火加減によって変わるため、時間は目安とし、中心まで十分に火を通してください。
適当に焼いたけど、柔らかくジューシーに焼けた




作り方の説明でお分かりかと思いますが、結構テキトーに焼きました(笑)。
が、しかし!めっちゃいい感じの仕上がりになったんです。柔らかくて、ジューシー。全然パサつきがない。ぬかの風味と鶏から出る脂の旨みがいい具合にマッチしてて、少しチーズのような濃厚さも感じて、予想を大きく上回る美味しさでした♪
画像のソテーには粗挽きブラックペッパーをかけてます。途中でちょっと味変したくなりかけてみました。濃厚な味わいピリッとした爽やかな風味がマッチしてて、これもおすすめです。
あまりにおいしく仕上がったので、「ぬか床に漬ければ、鶏肉はどの部位でも柔らかくおいしくなるのでは?」と思いました。そこで今度は、鶏むね肉をぬか漬けにして唐揚げを作ってみることに。
鶏むね肉ぬか漬けの唐揚げも試してみた
漬けていない鶏むね肉と食べ比べ
比較条件を書きます。
- 同じ鶏むね肉を分けた
- 一方はぬかで一晩漬けた
- もう一方は揚げる直前に塩を振った
- どちらも片栗粉をつけた
- できるだけ同じ条件で揚げた






多少しっとりしたが、大きな違いではなかった
結果は、
- ぬか漬けのほうが多少しっとりしていた
- 少し柔らかくなったように感じた
- ただし、驚くほどの差ではなかった
- ぬか漬けにする手間を考えると、決定的な違いではない
夫にはぬかの風味が不評だった





う〜ん…イマイチ



えぇ〜?!
夫からは「ぬかの風味がきつい」と不評でした。まあ確かに、鶏もも肉のソテーに比べたら素直に「美味しい!」とはなりませんでした。まあ、こんなものかな?という感じ。決してまずくはなかったんですが、もう一度作って食べたいとは思えず。
しかも、夫からぬかを洗い流してから揚げてほしいと言われ(ぬかの風味がきついから)、めんどくせぇ〜!と思いながら胸肉についたぬかを洗い流し、キッチンペーパーで水気をよく拭き取ってから片栗粉をつけて揚げるというオマケつきでしたw
鶏むね肉より鶏もも肉のほうが好評だった
胸肉ともも肉の違いをまとめます。
| 比較項目 | 鶏もも肉のソテー | 鶏むね肉の唐揚げ |
|---|---|---|
| 食感 | 柔らかくジューシー | 多少しっとり |
| ぬかの風味 | 肉や脂の旨みとなじんだ | やや目立った |
| 家族の反応 | おいしい | 不評 |
| また作りたいか | 作りたい | 作らなくてもよい |
| 現時点の評価 | おすすめ | 積極的にはおすすめしない |
今回の食べ比べでは、鶏もも肉のソテーのほうが圧倒的に好評でした。ただし、部位だけでなく調理法も異なるため、この結果だけで「鶏もも肉のほうがぬか漬けに向いている」と断定はできません。
では、鶏もも肉が柔らかくおいしく仕上がったのはなぜなのでしょうか。ぬか床の作用と、鶏もも肉自体の特徴の両面から考えてみます。
比較して考察|なぜ鶏もも肉はおいしく仕上がったのか
理由としてまず考えられるのが、ぬか床に含まれる塩分です。塩分が肉に入ると、筋肉を構成するタンパク質の状態が変化し、加熱したときに水分を保持しやすくなることがあります。そのため、肉汁が抜けにくくなり、柔らかくジューシーに感じられた可能性があります。
参考:鶏肉の食塩量と保水性に関する研究(Meat Science、1999年・英語)
また、熟成したぬか床には乳酸菌がつくった乳酸などが含まれています。ぬか床を使った実験ではありませんが、塩と乳酸を含む調味液で鶏むね肉を処理した研究では、塩は保水性に、酸はコラーゲンの溶けやすさや肉の硬さに影響したと報告されています。
参考:鶏むね肉の塩・乳酸マリネに関する研究(Poultry Science、2014年・英語)
さらに今回は、皮つきの鶏もも肉を、皮から出た脂や肉汁を煮詰めながら焼いています。もも肉自体の脂や旨みに加え、表面が脂に包まれて乾燥しにくかったことも、ジューシーに感じた理由のひとつかもしれません。ぬかの塩味や発酵風味も、淡泊な胸肉より、脂と旨みのあるもも肉のほうがなじみやすかったように感じます。
ただし、紹介した研究はぬか床に漬けた鶏肉を直接調べたものではなく、今回の比較も部位だけでなく調理法が異なります。そのため原因は断定できませんが、ぬか床の塩分や酸、もも肉の脂、皮つきで焼いたことなどが重なり、おいしく仕上がったのではないかと考えています。
生の鶏肉をぬか漬けにするときの注意点
- 野菜を漬けるぬか床へ、生の鶏肉を直接入れない
- 必要な量のぬかを保存袋などへ取り分ける
- 生肉に使用したぬかは元のぬか床へ戻さない
- 漬け込み中は冷蔵庫に入れる
- 生肉に触れた箸やトングを、加熱後の肉に使わない
- 表面の焼き色だけでなく、中心部を75℃以上で1分間以上加熱する
結論|おすすめはごぼうと鶏もも肉
ごぼう
何度作っても安定しておいしい。太さに合わせてレンジ加熱を調整すれば、家庭でも作りやすい。
鶏もも肉のソテー
一晩漬けて焼くだけで、柔らかくジューシーに仕上がった。現時点では、肉類のなかで最もおすすめしたい。
鶏むね肉の唐揚げ
漬けていないものより多少しっとりしたが、差はそれほど大きくなかった。ぬかの風味も目立ち、また作りたいとは思わなかった。
ぬか漬けにすれば、どんな食材でも必ずおいしくなるわけではありません。やはり相性というのがありますね。
私個人の現時点でのおすすめ食材は、ごぼうと鶏もも肉です。
ごぼうは下ごしらえに少しコツが必要ですが、安定したおいしさ。鶏もも肉は一晩漬けて焼くだけという手軽さで、予想以上に柔らかくジューシーに仕上がりました。
今回試した鶏むね肉の唐揚げは、多少しっとりしたものの、ぬかの風味が目立ち、わが家では不評でした。ただし、胸肉そのものがぬか漬けに向かないのか、唐揚げとの相性がよくなかったのかは、まだ分かりません。今度はソテーにして確かめてみたいと思います。
それと鶏もも肉のソテーももう一度作ってみて、「安定しておいしいのか」も検証してみたいと思います。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました〜!







