ぬか床に山椒の実を入れると、本当に味は変わるのでしょうか。

ごたまるこれ本当に意味あるん??
なんも変わらんかったけどな…。
以前のぬか床では山椒を入れても違いを感じられず、「山椒を入れる意味はあるの?」という疑問が残っていました。そこで今回は、現在育てているぬか床を2つに分け、片方だけに実山椒を追加して2週間比べてみました。
結論|山椒味にはならない。でも、ぬか漬けの味は爽やかに締まった
先に結論からいうと、今回のぬか床では、山椒はちゃんと「いい仕事」をしてくれました。
- ぬか床には、翌日から山椒の爽やかな香りがついた
- 漬物そのものが、強い山椒味になることはなかった
- 食べ比べると味が爽やかに締まったが、2週間後には違いがほぼ分からなくなった
山椒の香りやピリッとした刺激をいちばん感じたのは、漬物よりもぬか床そのものでした。
漬物には山椒の風味がそのまま移るわけではありませんでしたが、追加から7~10日頃には、山椒を追加していないものと比べて、爽やかさや味の締まりを感じました。
違いは「山椒が入っている!」とすぐ分かるほど強いものではありません。それでも、少なくとも今回のぬか床では、山椒がおいしさに一役買っていたと感じています。
ぬか床に山椒を入れる意味はあるのか確かめたかった
以前使っていたぬか床に、山椒の実や葉を入れたことがあります。しかし、そのときは香りや味の変化をほとんど感じられませんでした。
その経験から、「ぬか床に山椒を入れることには、本当に意味があるのだろうか」と疑問に思っていました。
そこで山椒あり・なしのぬか床を比べることにしました。ただ、今回使ったのは、仕込みの段階ですでに山椒の実を入れていたぬか床です。完全に山椒を入れていないぬか床との比較にはならず、実験条件としては不十分でした。
それでも、香りが薄くなったぬか床を二つに分け、片方だけに新しい実山椒を加えたところ、漬物の風味に違いが現れました。今回は、実験で分かったこと・分からなかったことを記録します。
今回使用したぬか床を生ぬかから仕込んだ様子はこちら


実験条件|同じぬか床を2つに分けて比較




仕込みから1か月以上たった同じぬか床を、500gずつ2つの容器に分けました。片方には実山椒5gを追加し、もう片方には何も加えず、2週間かけて香りや漬物の味を比較しました。
なお、元のぬか床には仕込み時から山椒の実が入っています。そのため、完全な「山椒あり・なし」の比較ではなく、今回は「山椒追加あり・追加なし」として比較します。
| 項目 | 実験条件 |
|---|---|
| 使用したぬか床 | 生ぬかから仕込んだ同じぬか床 |
| 分けた量 | 500gずつ、2つの容器に分けた |
| 山椒追加あり | 冷凍保存していた実山椒5g(ぬか床の1%)を、指で潰して追加 |
| 追加なし | 何も加えず、そのまま比較用とした |
| 室温 | 実験期間中の平均は28~29℃ |
| かき混ぜ回数 | 毎日1〜2回 |
| 途中の調整 | 4日目に両方へ塩6gずつ追加(塩気が不足していたので) |
| 実験期間 | 8月1日に山椒を追加し、14日後の8月15日まで観察 |


香りや風味を少しでも引き出せればと考え、山椒の実をポリ袋に入れて指で押し潰してから、ぬか床に加えました。
実山椒を追加して2週間観察した結果
翌日~6日目|ぬか床にはすぐ香りがついたが漬物には味の違いが感じられなかった
- 翌日ぬか床から爽やかな香りがした。
- 3日目に漬けたきゅうりには味の違いは感じられなかった。
- 5日目ぬか床の山椒の香りがやや弱くなった気がするが、ぬか床を食べるとピリッとした刺激と爽やかな良い味がした。
- 6日目やはり当初から比べるとぬか床から山椒の香りが弱くなってきていた。
7~12日目|漬物にも控えめな違いを感じた




- 7日目に漬けたきゅうりは「追加なし」と比較すると味に締まりがあるような感じがした。
- ぬか床をかき混ぜていると、少し香りが弱くなってきたとはいえ変わらず山椒の良い香りはした。
- 9日目。前日から漬けたきゅうりに7日目の時より味の違いを感じた。食べている時に山椒の香りがフッと鼻を抜ける感じがあり、味に締まりがあった。
夫にも食べ比べてもらったが、違いは分からないとのこと。誰が食べてもすぐ分かるほど、はっきりした差ではなかった。 - 12日目。前日から漬けたごぼうも爽やかな風味があり「追加なし」と比較すると「山椒追加あり」の方が美味しく感じた。ちなみに「追加なし」の方には少しクセのある匂いと味を感じた。
私は何かしらの違いを感じましたが、きゅうりやごぼうを食べても、「山椒を食べている」とはっきり分かるほどの香りや刺激ではありませんでした。
ただし、並べて食べ比べると「山椒追加あり」の方が
- 鼻に抜ける爽やかさ
- 味が少し締まる感覚
- クセが少なく食べやすい
という違いを感じました。
13~14日目|ぬか床と漬物ともに香りも味の違いも弱くなった
- 13日目。ぬか床から当初のような山椒の香りがだいぶ弱くなってきている。
- 14日目。前日から漬けていたきゅうりを食べ比べたが、両者の違いが分からなかった。
実験で分かったこと・分からなかったこと
| 分かったこと | 分からなかったこと |
|---|---|
| ぬか床自体には翌日から山椒の香りがついた | 初めから山椒を一度も入れない場合との差 |
| 漬物が強い山椒味になることはなかった | 山椒が少しクセのある風味の発生を抑えたのか |
| 1週間前後から、比較すると風味の違いを感じた | 山椒の風味が弱くなった正確な理由 |
| 爽やかさや味の締まりを感じた | 最適な量や追加する間隔 |
| 2週間後には違いがほぼ分からなくなった | 別のぬか床でも同じ結果になるか |
まとめ|今回のぬか床では、山椒はおいしさに一役買っていた
山椒を入れたら、漬物もピリッとした山椒味になるのでは?と思っていましたが、結果は少し違いました。
漬物そのものから強い山椒の風味を感じることはなかったものの、追加から7~10日頃には、食べ比べると爽やかさや味の締まりに違いがありました。私は、山椒を追加したほうがおいしく感じました。
ただし、2週間後にはその違いもほとんど分からなくなりました。山椒の風味は、思っていたより長くは続かないのかもしれません。
今回は、山椒を一度も入れていないぬか床との完全な比較ではありません。それでも、少なくとも今回のぬか床では、山椒は前に出すぎず、全体の風味をそっと整えてくれたように感じました。



山椒味にはしない。
でも、いつものぬか漬けをちょっとおいしくしてくれる♪
それが、2週間比べて感じた山椒の役割でした。
以前は山椒の効果に半信半疑でしたが、今回の結果で疑問がひとつ解消され、少しスッキリしました。




